新規事業のアイディアを固める方法


今回はお客さん、仕入・技術、運用という視点から、 新規事業のアイディアを練ってみたいと思います。

アイディアを練るといっても、中々とっかかりがなく、 考えあぐねている方も多いかと思います。 ここでは、事業は何か元になるものを持ってきて、お客さんに届けることで、 成り立つと考えてみます。 例えば、小売業であれば商品を仕入れてきてお客さんに売る、 サービス業であれば自分の技術を基にお客さんにサービスする、 ということになります。

その1: 顧客

顧客というのはお金を払ってくれる人や企業です。 事業開発の初期の段階では自分のお客さんを具体的に考えてみると良いでしょう。 性別、年齢、職業、生活スタイル、小遣い等、 色々な観点がありますが、典型的な人を想定し、 この人が自分の商品・サービスをどういった過程を経て買ってくれるのかを 具体的に考えてみます。 もし、その仮想的なお客さんが、皆さんの商品・サービスを知らない段階から、 商品を買ってくれるまでが簡単に想像できれば、 この段階では大丈夫かと思います。

その2: 仕入・技術

商品・サービスというのはお客さんに買ってもらう元となるものです。 小売店であれば仕入れた商品をそのまま店頭に並べますし、 飲食店のように加工して出す事業もあります。 人材業であれば転職希望者を探してくる必要があります。 サービス業であれば更に技術を磨いていく必要があるかもしれません。

仕入先や技術の研鑽に関しては、 しっかり調査をしていくことで発見していくことができます。 商品であれば国内外の展示会は比較的行きやすいですし、 海外仕入れであればJETROなどの公的相談窓口もあります。

よさそうなものがあれば、仕入値とお客さんに喜ばれる売値を考えてみると、 より具体的に考えられると思います。

その3: 運用

運用面では、事業を行っていくにあたり、 どんな技能を持った人が何人必要かを考えてみます。 特殊な技能が要件であれば、採用について考えてみる必要があるかもしれません。

また、店舗を持つ形態の事業であれば、立地が重要な要素となるかもしれません。 その場所にいってみて、どんな時間帯にどんな人が多いか分かれば、 事業のアイディアに繋がってきます。

どうでしょうか。アイディアが具体的になってきたでしょうか。

あるアクセサリー店では、オリジナル商品の企画、デザインを行い、 製造は海外に委託していましたが、 店舗でお客さんに売るのに加えて、卸先(販売提携先)を探し出してきました。 今では商品のデザインが評価されて、売上は店舗と卸で半々程度になったそうです。

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