経営者から始める収益改善の方法<事業再生・経営改善の現場から>

本稿では事業再生・経営改善の現場から低業績企業の立て直し策を説明します。勿論、現場では様々な業種、業態があり、色々な考えを持った人がいるので、一概にこれをやればというものはありません。ただ、一定の特徴はあり、ほぼ全ての企…

行動規範とコンピテンシー

経営者から見て従業員に対し、「こうあってほしい」「こういう風に顧客に接してほしい」という気持ちを表したものを「行動規範」と呼ぶ。一方、ある企業のある職種で、優秀者の行動特性を抽出し活用する仕組みを「コンピテンシー」と呼ぶ…

経営者から始める収益改善の方法(5)<事業再生・経営改善の現場から>

明日のためのその13: 資産を圧縮し、資金繰りを改善する 企業を運営して行く為には運転資金が必要になります。例えば、仕入れ→販売→入金というサイクルになっている企業では、商品や原材料を一定量保持した上で販売を行い、企業間…

経営者から始める収益改善の方法(4)<事業再生・経営改善の現場から>

明日のためのその10: 業績不振の原因を知る 今日の業績不振には何か理由があると考えられます。 勿論、外部環境の急速な変化で業績不振に陥る場合もあります。 天災や突発的な不況等がこれに当ります。 ただ、業界や地域の中でほ…

小売業の収益改善

短期施策 小売業はお店があり、お客さんが来てくれ、接客を通じて、ものを買ってくれる業種と考えると、短期的な施策は、店舗と接客の改善、客数や客単価等の係数の改善となる。 まず、店舗は、立地・広さ・売り場作り・価格・品揃え・…

経営者から始める収益改善の方法(3)<事業再生・経営改善の現場から>

明日のためのその7: 行動に移す 前に「収益改善のポイント: 固定費型・変動費型 収益構造」という題で、財務直結型の収益改善の要点について書きました。売上が改善できれば一番良し、後は粗利率と固定費でどちらの改善が効果的か…

経営者から始める収益改善の方法(2)<事業再生・経営改善の現場から>

明日のためのその4: 組織の実態を把握する 前回、お話しした財務実態の把握に続いて、今回は組織実態の把握についてお話しします。 組織実態の把握は「従業員意識調査」や聞き取り調査によって行います。 従業員意識調査は質問票を…

経営者から始める収益改善の方法(1)<事業再生・経営改善の現場から>

本当に会社を立て直せるのか、苦境にある企業の経営改善を行う為に、 必要と思われることをまとめてみました。 明日のためのその1: 経営者が覚悟を決める 黒字化は可能なのか、業績不振が長く続いた企業の経営者であれば、 自信喪…

ナンバーワン企業の法則: Product Leadership, Client Intimacy, Operation Excellence

業界No.1の企業に何か共通の特徴はあるのでしょうか。M・トレーシーは、何年もかかって、業界No.1の企業を調査し、これらナンバーワン企業に共通する特徴を見つけました。それは理念として、製品の革新性(Product Le…

賃下げを行うには?: 不利益変更

賃下げ等、労働条件を下げることを不利益変更と言う。労働条件は通常、就業規則という形で労働者と契約されており、不利益変更を行う際には就業規則の変更を行う必要がある。不利益変更である就業規則の変更は「合理的」理由がなければで…